個人事業主で複数の事業がある場合の確定申告
(2019年1月25日)
こちらの記事をメインブログのほうで内容を追加してリライトしました。よろしければ、下記の記事をご参照ください。
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知り合いで個人事業者で2つの事業を営んでいる人がいまして、そういう場合の確定申告ってどうなっているのかな?とふと疑問に思い、調べてみました。備忘のためメモを残します。
この場合のポイントは、以下のとおり。
- 複数の事業があっても事業所得は合算して「確定申告書B」に書く
- 「職業」の欄には事業を列記する
- 「青色申告決算書」(青色申告の場合)または「収支内訳書」(白色申告の場合)は事業ごとに作成する
- ただし複数の決算書や内訳書があると、国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーからは提出できない(やったことが無いので未確認)
- 複数の場所(事業所)で事業を営んでいたとしても所得税の納税地の原則は住所地。変更届を出して事業所のある場所で納税することも可能
- 消費税の計算も複数事業の売上・仕入れを合算して行う
- 地方税(住民税・個人事業税)については別段の手続きは不要。税務署から自治体に連絡が行ってそれぞれ納税通知書が送られてくる
FP協会のFP2級試験に合格してました
昨日帰宅したところFP協会より茶色の封筒が。空けてみたところFP2級の合格証書でした。1月に実技試験を受験していましたが、93点ということで、LECさんの自己採点サービスどおりの結果にびっくり。
昨年5月の学科試験と合わせて、完全合格となりました。ほっとひと安心。
FP2級の勉強方法は学科試験の後に記事にしましたので、よかったらご参照ください。
FP2級はこれだけで飯が食える訳ではないのですが、世の中の一般常識というか知っておかないと恥ずかしいお金の知識が一通り勉強できて良い内容だと思いました。特に相続はまったく無知でしたので、助かりました。
今のところFP1級とかに挑戦する気は無いので、これで税理士・宅建士・FP2級と3つそろってビンゴ達成という気分に浸っています。やはり税理士が一番タフでしたが、やりがいもありました。税理士を目指している方、良かったらこの勉強法をご参考に。
投資8年間の結果
私の場合いわゆるネット証券が世の中に出てから3年くらいして株式や信託への投資というのをはじめました。根が小心者ですので、余剰資金の余剰資金で細々とやっている訳ですが、それでも損はしてないかな、という程度の認識でした。
それで結局どんな推移だったのか、最近ふと疑問に思いましたので、過去データを引っ張り出してグラフにしてみました。2008年の10月を1としたときの資産の推移です。
これを見て分かる事は次のとおり。
- 2008年から現在までで約2.5倍に成長できた
- 最初のうちは株主優待銘柄が中心で景品をもらって喜んでいたので、低成長だった(年率で約8%くらい)
- 4年くらい前2013年ごろからいわゆるバリュー投資に切り替えて成長の速度が改善された(年率で約17%くらい)
今回はじめて計算してみて思いましたが、片手間の余剰資金投資家としては、やっぱりバリュー投資が向いているような気がします。株主優待銘柄中心時代には損切りとか上場廃止とかのトラブルも経験しましたが、バリュー投資に切り替えてからは幸いそんなことも無く、たまーに売ったり買ったりする程度で普段はほとんど気にしていませんが、それなりに増えています。
この間リーマンショックとかアベノミクスとかいろいろあった訳ですが、全体としては小成功くらいしたかなという感じです。
マイ働き方改革
最近働き方改革に関する話題を良く目にします。国会で議論したり、首相官邸がリードして有識者会議やったりとかしてます。また、大手企業が副業を解禁したり、残業削減に努めたりとかもしているようです。
それはそれで良い事ですが、全体的にゆるい雰囲気というか、一昔前のゆとり世代教育の議論のような感じもします。本当に効果あるのかなーと思ってしまう訳です。プレミアムフライデーなんて知らない人も多いですし、有給休暇の取得奨励といっても実際休めないよという人もたくさんいます。
やはり結局のところ働き方改革って個人的なchangeができないとどうしようも無い気がします。国や会社がどうお膳立てしようとも、個人のレベルでいろいろ変えないと生産性低いままという話です。
自分の場合、ずるしたい性格というか、なるべく仕事を手っ取り早く片付けたい、かつ効果的な結果を出したいと思ってしまうほうですので、いろいろとchangeに挑戦しています。
以下は最近変えた、または変えようとしている事です。
パワーポイントを(なるべく)使わない
会議の資料といえばパワポです。私の勤務する会社でもパワポが氾濫しております。会社のほうで専用のテンプレートまで用意されていまして、これを使うように!となっているのです。
ところが最近になってパワポ=悪という論調が出てきました。これはいったいどういうことか?ということで調べてみると、大手企業や米軍など公機関もパワポ禁止が広がっており、その理由は次のようなことだというのです。
- 経費節減のため(社内資料に過度に装飾は時間の無駄)
- 効果的な会議運営のため(スライドを見るあまり発表者の話を聞いていないw)
- スライドが誤解を与えまたは読み解くのに時間がかかることがある
- 思考が深まらないので、対話や討論が行いづらく一方的な報告になりがち(むしろできるだけ「議論をせずに済ませたい」という感じ 笑)
言われてみると、うーん確かにと思ってしまいます。
会議が単なるスライド(箇条書き)の読みあわせのようになっていることも多かったなと反省してしまいます。これなら資料だけメールで送って「読んでおいて」で事足りる訳です。
アマゾンのジェフ ベソスも「パワーポイントはプレゼンする側を楽にさせ、聞く側を混乱させる。」と言っていますし、先日日本にも来たマティス国防長官も海兵隊大将の時代に「PowerPoint makes us stupid」と端的に言っております。
その通り!という感じです。従来のパワポ会議は効率的でも効果的でも無かったのです。
じゃあどうすれば良いの?ということですが、現在自分なりに心掛けていることは次のようなことです。
- 会議をやるなら「議論」「検討」を目的として開催する。「報告」だけの会議とか資料を読みあわせるだけの会議は無駄。せっかく集まって話すのであれば、お題を明確にして話し合うことに使う
- 「報告」だけならメールで充分
- 資料を作る場合はテキストを中心にロジカルな構成のメモ書きを心掛ける(常になぜ?を入れる)。装飾は無駄
- 資料を印刷して配ったりしない。必要なら上記のメモ書きを会議の後で送る
- グラフとかを示す場合にはExcelのまま見せる。資料にコピペとかしない
とはいえ、「報告」だけの会議に呼ばれてしまうことも多く苦痛なのですが、少なくとも自分の主催ミーティングではやらないようにしています。
メールの受信トレイでタスク管理しない
会社で使っているメールの受信トレイには毎日大量のメールがやってきます。従来は明らかな宣伝目的のメール以外は読後そのまま受信トレイに置いておくようにしていました。
なぜなら返信が必要なもの、アクションが必要なものなどを貯めておくタスクトレイとしてそのまま転用できるからです。さらに、タスクとして終了したものもそのまま受信トレイに放置していました。こうすることで、必要な場合に後で検索して古いメールを探すことが容易だからです。なので、自分で自分にメールを送ってタスク管理するようなこともやっていました。
ですがこういう使い方は弊害があるなと思うようになりました。例えば次のようなことです。
- 一日中受信トレイを気にしてしまい、割り込み仕事に時間を取られやすい。来たメールに即レスポンスは良いことかもしれませんが、自分にとって重要な仕事にしっかり時間を割くほうが重要
- オープンタスク(仕掛タスク)の全体像・全体量が見えにくい
- 何のタスクをいつどのくらいの時間かけてやったのかの記録が採れない。No data no improvementですから、データ化しないと改善できない
- ワークライフのバランスがうまく管理できない。一日でやりたいことの中には仕事関係だけでなく、生活とか遊びもある訳で、会社の受信トレイではそれらの量とかバランスとかは管理できない
こんな訳で、新しいタスク管理方法を探した方が良いなと思い立ったのです。それでiPhoneのアプリとか「タスク管理」と名のつくものを見てみたのですが、どれもイマイチ。ちょっと違うなという感じ。だったら自分で作ろう!ということで、Excel VBAで超簡単なツールを作って管理しています。
Excelファイルはクラウドに置いて、会社のパソコン、家のパソコン、スマホなどいろいろなデバイスから直接参照編集できるようにしています。もう1か月くらい運用していますが、良い感じw。まあ自分に便利なように作ったので当然ですが。どんなツールかは別の機会に紹介したいと思っています。
また会社の受信トレイは空っぽの状態にしておくようになりました。最近の対応としては
- 宣伝メールはプレビュー(最初の1行だけ表示)だけ読んで削除。とっておかない
- 会社のお知らせ系メールは読んで基本削除。人事関係とか取っておく必要がある場合はアーカイブへ移す
- 返信アクションが必要なメールはいったん別トレイへ移し、Excelツールにタスクを登録。返信アクションが済んだらアーカイブへ移す
- メール処理は1日2回まで1回あたり1時間Maxで実施。それ以外はメールソフト自体を立ち上げない。即レスポンスできなくて悪い気もしますが、その分重要な仕事に時間を割けるようになった
その他にも、「マイ働き方改革」として次のようなことに取り組んでますが、長くなるので別の機会に整理します。
マイ働き方改革で人生充実できると良いなと思っている次第です。
宅建の登録実務講習を受講してきた
昨年(平成28年)の宅建士試験に合格したということで、登録実務講習を受講してきました。
2日間の講義を受けて最後に試験にパスすれば、2年分の実務経験とみなす、というありがたい制度です。実際の実務経験の代わりになるはずがない訳ですが、せっかく制度としてあるので、利用させてもらいました。
2日間で2万円のコースでしたが、出身大学のOB会割引で1.6万円に。4千円のお得でした。けっこううれしいです。ふだん大学出て良かったということもありませんが、こういう時だけ良かったと思うことがあります。
講義は退屈であくびの連発かと思いきや、講師の方が実務の話しを多くしてくださり、とても面白かったのです。ベテランの不動産屋さんなので、数々の成功も失敗もしておられ、リアルな話が聞けて良かった。十分に新規参入者をびびらせる内容でした。
お話の中で「持ち家か?賃貸か?」どちらが良いのか?という話があり、ちょっと気になったのです。結局ひとそれぞれのライフスタイルなので、どちらとも言えないというオチなのですが、賃貸が良いという理由のひとつにそちらの方が経済的だから、という話がありました。
ここで「ん?」と思ったわけです。なぜなら、賃料を払うくらいなら住宅ローン払った方が最終的に自分の資産になるから良い、と思っていたので。ですが、ローンの利息を考えると結局同程度の物件を賃貸した場合の賃料を大きく上回るキャッシュアウトとなる可能性があるのです。
ネット上に住宅ローンシュミレーションがたくさんあるので、試してみると例えば3000万円を30年ローンで金利1.7%で借りた場合、返済総額は38,318,040円であり、800万円以上も利息を払うことになるのです。3000万円に対して800万円ですから結構でかいです。
だったらその分でもっと良い物件を借りるとか、投資運用するとか、老後に備えるとか他にやりようがあるのではないか?ということになります。まあ一理ありますね。
自分の場合は7年前に住宅ローンを組んでいる訳ですが、10年間の住宅ローン控除が終了したら、さっさと繰り上げ返済して支払利息を圧縮したいなーと思っています。いくら低金利でも結構な金額になると痛感した次第です。
Excelマクロツールを有償販売する方法を調べてみた
趣味でプラモデルやアクセサリーを作ったりする方がいますが、自分の場合プログラミングが趣味だったりします。最近は仕事の実益を兼ねてExcel VBAであれこれ作ったりしているのですが、ふとこれって売れないかな?と思ったわけです。
最近だと仕訳から試算表などが作れる会計処理用のツールを作ってみたり、タスク管理用のツールを作ったりして自分で使っています。自分に都合よく作っているので当然ですが、無料のアプリとかを使うよりも使い勝手が良いです。
売り物にするほどのクオリティは無い気もしますが、役に立つ人もいるかもしれません。もし売るとした場合に、どんなやり方が世の中にあるのか調べてみました。
Vector等のソフトウエア販売専用サイトで売る
利点=集客力がある、継続的な販売ができる、決済方法が提供される
欠点=手数料がかかる
オークションで売る
利点=集客力がある、決済方法が提供される
欠点=手数料がかかる(Yahooの場合プレミアム会員費月額 498円かつ落札毎にシステム仕様料が落札価格(625円以上)の 8.64%、継続的な販売ができない(都度出品が必要)
自社サイトにショッピングカート機能を導入して売る
利点=継続的な販売ができる、決済方法が提供される
欠点=手数料がかかる(さくらインターネットの場合、月額864円)、集客力は無い(自社サイト次第)
自社サイトにSPIKEなどの決済機能を導入して売る
利点=継続的な販売ができる、決済方法が提供される、手数料がほとんどかからない(SPIKEの場合、月間売上が10万円まで無料。それ以降は3.9%+30円 /件)
欠点=集客力は無い(自社サイト次第)
Line Payで売る
利点=継続的な販売ができる、決済方法が提供される、手数料が当初かからない(登録日から2年間は月間決済額100万円まで無料。それ以降は5.5%)
欠点=集客力は無い(自社サイト次第)、お客様がLineを使っている前提
Amazonのマーケットプレイスで小口販売する
利点=集客力がある、継続的な販売ができる、決済方法が提供される
欠点=手数料がかかる(PCソフトの場合15%)
(2017年12月16日追記)
Baseでデジタルコンテンツとして販売する
利点=非常に簡単に開始できる、継続的な販売ができる、決済方法が提供される
欠点=手数料がかかる(決済について3.6%+40円、サービス手数料3%)
まとめ
自分のようにがっつりネットショップを立ち上げたい訳ではなく、自作のExcelマクロがたまに売れれば良いという小口の販売の場合には、自分のサイトにSPIKEなどの決済機能を導入するのが良いように思いました。上記のように様々な販売方法があるので、製品やターゲット顧客の特徴に合わせて考えることになると思います。(2017年12月16日追記)ためしにBaseを使って本をPDFファイルで売り出してみました。こちらのような販売ページが簡単にできました。
固定資産税が半額になる!中小企業等経営強化法のメリットと使い方
生産性向上設備投資促進税制が29年3月末までの投資で終了。中小企業等経営強化法はその代わりという感じでスタートした制度です。ただし対象や内容が旧来と変わって、より中小企業フォーカスで手続きも簡便なものとなったようです。
メリットは?
- 『固定資産税の 軽減措置』が受けられる。3年間税額が半額になる!
- 政策金融機関の低利融資など資金調達の支援を受けられる!
対象は?
『固定資産税の 軽減措置』を受けられる方:
- 資本金1億円以下の会社、個人事業主など
資金調達の支援のほうはもう少し幅広い対象になっています。
対象設備:
- 中小企業等経営強化法の施行日(2016年7月1日)以降に取得した
- 160万円以上の機械及び装置であること(新品であること)
- 販売開始から10年以内のもので
- 旧モデル比で生産性(単位時間当たりの生産量、精度、エネルギー効率等)が年平均 1%以上向上するもの
対象期間:
- 平成30年度末までの投資に適用
ご注意
機械及び装置を取得した後に経営力向上計画を提出することも可能(ただし取得日から60日以内に経営力向上計画が受理された場合に限る)
固定資産税の軽減措置を受ける手順
- 工業会等(例:日本電機工業会)による証明書を設備メーカー等を通して入手。 証明書の取得には時間を要するので注意
- 事業所管大臣に当該設備の取得を含む「経営力向上計画」を提出し、認定を受け る。申請の際には、工業会等による証明書を必ず添付する。
- 毎年1月の固定資産税の申告の際に、申請書の写し、認定書の写し、工業会等によ る証明書の写しを申告書類とともに市町村等に提出する。(毎年提出が必要!)
いくらぐらいメリットがあるのか?
東京都の中小企業が300万円の測定機器を購入する場合で試算してみます。
試験・測定機器は償却年数5年で、旧定率法償却率 0.369となります。
東京都では税率 1.4%なので、
償却資産税は1~3年目でそれぞれ下記の金額が減免になります。
1年目
3,000,000x(1-0.369x1/2)=2,446,500 → 2,446,000円(千円未満切捨)
2,446,000 x 1.4% = 34,244 → 34,200円(百円未満切捨)
減免 34,200 x ½ = 17,100円
2年目
2,446,500 x (1-0.369) = 1,543,741 → 1,543,000円(千円未満切捨)
1,543,000 x 1.4% = 21,602 → 21,600円(百円未満切捨)
減免 21,600 x ½ = 10,800円
3年目
1,543,741 x (1-0.369) = 974,100 → 974,000円 (千円未満切捨)
974,000 x 1.4% = 13,636 → 13,600円(百円未満切捨)
減免 13,600 x ½ = 6,800円
3年間トータルのメリット--> 固定資産税が69,400円から半額の34,700円になる
申請の手間(コスト)とこのメリット(リターン)を比較してどうするか考える必要があります。ある程度まとまった金額の投資でないと割に合うかちょっと微妙な感じではあります。
参考資料
- 詳しくは中小企業庁のサイトをご覧ください
- 『経営力向上計画』の策定など手続きはこちらの手引きが詳しいです
- 固定資産税については東京都主税局のサイト 都道府県によって税率が異なる場合があります。